「初めに」 「専用線の話」 「無線LANの話」 「ドメインの話」 「おまけ」


Y.P.D企画(構想2年・始めたら4ヶ月?)
 2.4GHz無線LANを使う
                  北海道新聞(全道版)にも紹介されました


組事務所に128Kbpsの専用線が付きましたが、これをメンバーで山分け?
しなければ全く意味が有りません。月額3万弱の使用料も維持出来ないしネ(爆)

そこで!無線LANの登場である!
最近のパソコン雑誌で盛んに取り上げられている無線LANは
アクセスポイント(ルーター等)と室内のノートPCなんかを無線で繋ぐやつで
11Mbpsの高速型が主流となってきています。
でも到達距離はせいぜい室内で20M位のモノです。

しかし、今回の実験は最長2KMも飛ばす、俗に言う「ビル間無線LAN」です。
各社から多種多様な製品が出ており、大変悩みました!!わかんね〜?
価格も各社ほとんど「オープンプライス」で販売会社へお尋ね下さい、となっている(爆)
知らない事は聞くに限ります・・・・・・・八雲町出身の業界人M氏に相談しました。
M氏の会社では檜山管内大成町で無線LANの納入実績もあり、知識はさすがに豊富でした。
検討の結果、ROOT社が開発したRTB2400シリーズを10セット(屋外型1セット・屋内型9セット)
東日本電信電話(株)函館支店から購入する事としました。

インターフェースは、ネットワーク標準であるTCP/IPですし、
うたい文句の、最長5kmの伝送が可能!!惚れた!!・・・・・・でも本当?(爆)
物理層に2Mbpsの高速データ伝送装置を用い、実効速度でも500Kbpsを超える伝送を実現!
我々が流すのは128Kbpsだから・・・・・・余裕じゃん!!?
出力は10mWでもちろん技適合格品であり無線の免許は不要です。
なお、同社の「RGW2400シリーズ」は11Mbpsと高速アクセス可能ですが、
高価な上に通信距離も短く最初から対象外と判断しました。

詳しくは、ルート株式会社のホームページをご覧下さい。
11MbpsPCMCIAカード「RZ2002」も新発売です。


支払いも済ませ、首を長くして機材到着を待ちました!
遂に来たぞ段ボール4箱! さて、設置(新しい悩み)の始まり・・・・です?

好都合に組事務所横にはアマチュア無線用のアンテナ鉄塔(20M)があります。
鉄塔に登ると足がすくみます 町内が一望できます。もちろんメンバー宅までは半径2KM以下
・・・・・・八雲はちょっと緑多い町なので林(杜)が気になりますが、仕方有りませんね。
ここの最頂部に2.4GHz用のコリニアANTを付け直下に屋外用ユニット(RTB2400/OD)を付けました。
このRTBからヤマハのRTA50i(ルーター)を通してHOTcnの専用線へ繋ぎました。

これが親機側(外回り)状況です。
これが子機一式です。DHCP機能も有ります。
電源はJ.BOXから供給します。
テレビANTの下に付けました。

子機側は室内用のRTB2400/IDAとパッチアンテナを5Mの同軸ケーブル(5D2V)で繋ぎます。
アンテナは屋外にRTBは室内に最短距離で設置しそこからはLANケーブル(100M以内!?)でパソコンと接続します。
今回、各RTBにはHUBを付けて最大15台!のパソコンで同時にインターネットが出来る環境設定をしました。
経路設定やプライベート&グローバルIPアドレス、NATやDHCP等々・・・まあ何とか教わりながら出来た(らしい?)。
一応?ちゃんとサブネットマスクも切ったのでお互いのパソコンは見られないような設定になっています。
後日、メンバー全員で時間をきめ一斉にインターネットに19台のパソコンを接続しましたが、全く問題なし!
何と全てが正常に接続されました。経路設定は全て正しいようです(多分?)・・・・・ここで工事完了宣言しました。

で、わかった事?以外に見通しでなくてもちゃんと繋がる!?
子機側から樹木のため全く見通せないところ(パッチアンテナと樹木間は200Mくらい)で完全にアンテナ間の
直線では遮られているのですがちゃんと飛びます?何故??(嬉しい誤算?!)
2.4GHzは直進性が強く、回析しないのが定説です。障害物に極度に弱いとされていますが・・・この事実?
樹木は結構な杜でうっそうとしています。雑木の広葉樹林です。といっても町中の緑地帯は知れているのかな?
今は葉っぱも沢山ありますが全然問題なし?でも冬になり枝に雪が積もったらどうなるのでしょうか?
所詮、直線距離が1000M弱で有ると言う事が、電界強度的に条件を満たしているのでしょうか?

三杉町のT会長宅間にも杜がありpingも2/4の状態です。それでも支障なくインターネットは出来ます?
でも、精神衛生上良くないので、ここは本町商店街の3階建てビル屋上にもANTを上げました。
ここを経由してのネットワークに組み直しました。(下図参照)
ついでにそこから一番近いkazz店もここを経由の設定に書き直しました。
中継の設定をするとスループットが確実に低下しますが、所詮128kデータなので全く問題なしです。

質問の多い(爆)購入価格ですが・・・・・・・・興味が有れば取扱販社へ照会してください。
もちろん各メンバーは自分の使用する1台(一式)を最初に購入し実験に参加しています。
決して安くは有りませんが、我々は購入に値すると判断しました。ようは価値観の問題かもしれません!
なお、購入に際し工事費・設定料が別途かかるのは言うまでも有りません。

Y.P.D無線LAN ネットワーク配置図

今後、冬の降雪や超低温環境・夏の直射日光など通年で安定供給が出来るかどうかです。あとは、耐久試験です。
でも、これって商業ベースでは割合わないよな!Y.P.Dだからやるけど(爆)
個々の取付・調整や経路設定などを、まともに外注したら・・・・・・恐ろしい金額になるんだろうな?ヤッパ!
最終的には組事務所を親機として子機を10台延べ11セット(1台追加)でこの実験は
当分の間、Y.P.Dメンバーのライフワークとして続けられる予定です。

この無線LANによる128Kbps常時接続は実験でありY.P.Dメンバー(含賛同者)以外には供給いたしません。
これは、他人任せでなく自分たちで行動を起こし、自らの手で目的を果たそうという実験なのです。
そう、繋がった結果じゃなく、設定や工事の過程を悩みながら大いに楽しむのです。
なお、商売じゃないんで・・・・運用経費(実額のみ)をメンバーで折半し月額3千円と言う事になりました。

・・・・・来るなよ!ADSL!!(爆)

そんな平成13年10月のある日 NTT東日本から重大な発表がされました!
全く、晴天の霹靂でした!!涙なくしてはとっても読めない話です。
詳しくは「八雲町ブロードバンド化計画勝利宣言」をご覧下さい。


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